【都立高 受験】一般入試 共通国語 大問4 傾向と対策

受験

こんにちは、みーです!

今回は、都立高共通国語の大問4(説明的文章の読解)について、傾向と対策を紹介していきます。

なお、都立共通国語全体の傾向と対策はこちら、大問3はこちら、大問5はこちらでそれぞれ解説しています。

東京都教育委員会のホームページから、実際の問題も見られます。

それではいきましょう!

大問4の概要

まずは大問4の概要を紹介します。

大問4は説明的文章の読解問題で、配点は作文を含めて30点。

時間配分としては、先に大問5を10分程度で解いてから大問4に戻り(最後にじっくりと作文を書くため)、選択問題10分→作文10分の合計20分で解くのがよいでしょう。

題材となる文章は、文化や人間の生き方、環境などのテーマがありますがここ数年はテーマに偏りがあります。後で詳しく記載するので、確認してください。

設問は選択問題(1問5点)が4問と、200字作文(10点満点)の全部で5問です。200字作文に関してはこちらの記事で紹介しているので、今回は選択問題を中心に紹介していきます。

大問4の文章の読み方

読み方:話題と結論を意識して読む

大問4の文章は、個人の得手不得手や年度の難易度によりますが、概して大問3で出題される文学的文章と比べて読みにくさを感じる受験生が多いと考えられます。しかし、だからと言って文章全体を読まずに傍線部と問われている段落だけを読むようなことでは高得点は望めません。

そもそも文章を、全体を読まずに傍線の近くだけを読めばよいというような指導をたまに見かけますが、はっきり言います、論外です。よっぽど切羽詰まっていなければ、文章は最初から最後まで目を通すべきです。理由は二つ、200字作文を書くには文章の全体像をある程度把握する必要があるから、文章にはパターンがあるため地道に文章を読むことを続けていけば受験に出る文章の傾向を身につけられるから。

そうはいっても、やはり受験レベルの文章だと中学生には読みにくいものも多くあります。とっつきにくさは簡単には拭い切れません。そこで、文章を読むのが苦手な場合には

 最後まで目を通して、話題と結論を確認する

というスタンスで読み進めるのがおすすめです。

大人が読む場合でも全てを理解しようと読むのは骨が折れるような場合もあるうえ、限られた時間の中で問題を解かなければいけない受験の場合は、「ちゃんと理解できるように読む!」と意気込むのではなく「ざっくりと目を通す」くらいの気持ちがちょうどよいです。そのうえで、文章のテーマを捉えるために話題(=何の話か)結論(=結局何を伝えたいのか)を確認するようにしましょう。

題材(文章):最近のテーマは、文化か生き方・考え方

受験で出題される文章にはある程度のパターンがあります。ここを意識して文章読解の練習を積み重ねていくと、段々と国語が得意になってきます。

それではなぜ受験で出題される文章にパターンがあるのか。それは、高校側が受験生に対してどのような話題に興味・関心をもっていてほしいか、どのような話題を理解していてほしいかという願いの表れでもあります。「こういう文章を理解できる生徒に入学してほしい」と考えながら高校側は題材となる文章を選ぶのです。そのため、極端な話ですがとてもマニアックな、例えばクラゲという生物の生態をひたすら記述したような文章は入試問題には出題されません。

このことは当然都立の入試問題にも言えることです。これまでの大問4で出題されてきた文章を分析していくと、以前は言語や科学技術、環境などまんべんなく多様なテーマの文章が出題されていたのが、ここ5.6年は文化生き方・考え方に関連する内容の文章に偏っているように感じます。

そのため受験勉強の際も、文章のテーマを意識して解くことをお勧めします。指導者の方は、扱っている文章のテーマを確認したり、授業で扱ったものと同じテーマの文章を題材とした読解問題を宿題にしたりできれば、生徒も文章のテーマに意識が向きやすくなります。

国語の勉強を続けていって、「あれ?なんか似たような文章読んだことある気がするなぁ。」と思えたら勝ちです!そこからは「受験国語」というものが得意になり、きっと面白いとさえ思えてくるはずです!!

大問4の解き方

設問の種類(選択問題)

それでは解き方の紹介に入っていきましょう。

まずはどのような問題が出題されるのか。選択問題は大きく分けて理由言い換え段落の役割の3種類です。

もう少し詳しく紹介すると、文章に傍線が引かれそこに対して

 「なぜか」(=理由)「~とはどういうことか」(=言い換え)

を問うものと

 「この文章における第〇段の役割として、、、」(=段落の役割)

の3種類です。

そして傍線についての問題が3問、段落の役割の問題が1問毎年出題される形になります。

設問:傍線の理由か言い換え

傍線部について問う設問は、それまでの文章の内容を大まかに捉えられていれば、傍線のある段落の内容から解けることがほとんどです。(傍線から離れた箇所を根拠に選ぶ問題は難易度が上がりますが、都立共通ではそこまでは求められません。)また、傍線(を含む文)に指示語があればそれが指し示す内容も確認して、選択肢は最後の方から比べていきましょう。どの教科でも、選択問題(特に長い選択肢)は最後の方(=述部)を比べるテクニックは有効的です。

まとめると、傍線部の設問は

  1. 傍線を含む段落の内容を確認
  2. 傍線部内の指示語の内容を明らかにする
  3. 選択肢の最後の方から比べる

の手順で解くようにしましょう。

設問:段落の役割

段落の役割を問う問題は毎年出題されており、都立特有の設問と言ってもよいでしょう。

この文章の構成における第〇段の役割を説明したものとして最も適切なのは、次のうちどれか。」という形で出題されます。

この設問は毎年出題されているため選択肢もある程度パターン化してきています。そのため、選択肢によく使われる言葉を知っておくことが大切です。具体的には「論の展開を図っている」「結論を導いている」「問題点を明確にしている」「論旨を分かりやすくしている」「主張を補足している」などがよく使われます。これらに加えて「具体例を列挙」が間違いの選択肢に多く使われているように感じます。また、傾向だけで言うなら「論を展開」と「結論を導く」が正答であることが比較的多いです(最新の令和4年度入試は違いましたね)。

10年(?)くらい前までは2つの段落の関係として適切なものを選ぶ問題で、この点は現在に至っても本質的には変わっていません。そのため、多くの場合は選択肢の初めの部分は前の段落の内容についてのもので、後半くらいから該当の段落についての内容となっています。

該当する段落の初めにある接続語も要チェックです。それが「転換」の働き(ところで、さて、、、)や「逆接」の働き(しかし、ところが、、、)であれば新しい話題なので「論の展開」が濃厚になりますし、「順接」の働き(だから、したがって、、、)であれば「結論を導く」の可能性が高くなります。

また、考えてみれば当然ですが、指定される段落が文章の中盤であれば「論の展開」、文章の終盤であれば「結論を導く」が正答であることが多いです。

まとめると、段落の役割を問う問題は

  1. 直前の段落を確認→選択肢の前半を比べる
  2. 初めの接続語を確認→選択肢の後半を比べる

と選択肢を見ていくとよいでしょう。

今回は自分で書いていて段々と何が言いたいのか分からなくなっていってしまいました。色々盛り込みすぎたと反省中なので、近いうちに再投稿します!

そんな記事でも最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは!

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