こんにちは、みーです!
今回は、とっさに書こうとすると「あれ、どうだっけ?」と迷ってしまいそうな漢字の覚え方について紹介していきます。
ネタはいろいろあるのでシリーズ化をもくろんでいますが、第一弾は点「、」を付けるかどうか問題です。
同訓異字・同音異義のようなものを想像させてしまったかもしれませんが、今回は手書きで迷うものを取り上げます。
なお、漢字の基本として「漢字の成り立ち」についての記事も公開していますので、よろしければご覧ください。
それではいきましょう!
結論:右上の「、」は部首とセットで付ける
まずは結論です。
「博」などの右上の「、」は部首などとセットで付け、「専」単体には付けません。
どういうことかというと
まず前提として「専」には「、」は付けません。ここを確実に押さえます。
そして「専」を基準にして、
へんやかんむりといった部首が付く場合には、右上に「、」もセットで必ず付く
ということです。
- 「博」は「十」と「、」がセットで付いた。
- 「縛」は「糸」と「、」がセットで付いた。
- 「薄」は「草」と「水」と「、」がセットで付いた。
- 「簿」は「竹」と「水」と「、」がセットで付いた。
といった具合です。とりあえずざっと思いついたものですが。
そのため、「糸」に「専」が組み合わさっただけの漢字は間違いになります。
例えば「うすい」と漢字で書こうとしたときに
「くさかんむり と さんずい に 専門の 専。あれ、右上に点は付けるんだっけ?」
と迷ったときには
「かんむりが付いてるからセットで点も付けるんだ!」
と考えればよいわけです。
理由(というほどでもないですが、、、)については読み進めていただければ詳しく説明しますが、覚え方としてはこれでOKでしょう。
授業では(余談)
実際の授業では、「専」を含め上で挙げた漢字が出てくるたびに「、」が付くかどうかを確認します。
といっても毎回毎回
「えー、この漢字は糸へんとセットなので、専門の専だけでなく、右上に点を付けます。」
と説明をしていては話の流れが途切れてしまうし、生徒からしても「またか、、、もう知ってるよ。」となってしまいます。
細かい違いのようですが、もっとライトな感じで
例えば板書をしながら
「ちなみにこの漢字、右上に点を付け、、、?」
と問いかけて、生徒に「る!」か「ない!」だけ答えさせるのがおすすめです。
板書をしているときって生徒は基本受け身なので、不意に問いかけられることで上の空だった生徒が戻ってきます。
また、「る」「ない」と1文字2文字でも立派なアウトプットなのでただ説明を聞かされるのとは違います。(というか1文字2文字の方が答えやすいのでみんな声を出してくれます (笑))
時間をかける必要はありません。折に触れてさらっと繰り返し確認していく中で、漢字への意識が高まり記憶に刷り込まれていきます。
ちなみにこの
「ちなみに~、~~、、、?」→「る」/「ない」
のやり取りは、慣れてくると生徒も分かってきて文法や言葉、文章の読み方までいろいろなことの復習に使えます。
しかも「古き良きチョーク&トークの授業」でもやり取りを交えながらそれっぽく進められるので、
「〇〇先生の授業は、先生が話しすぎで子ども主体じゃないよね」と嫌味を言われることも割と避けられます(笑)
なぜ「専」には「、」を付けない?
さて、余談を挟みましたが、
なぜ「専」には「、」を付けずに、部首が付くとセットで右上に「、」を付けるのかを説明します。
それは、そもそも「博」などは「専」に部首と「、」を付けたものではないからです。
(※以下環境依存文字を多用します。見られなかったらすみません。。。)
現在は簡略化されて結果的に同じ形になっていますが、もとを辿ると違いが見えてきます。
まずは「専」。
これはもともとは「專」と書き、部首の「寸」の上に「叀(セン)」を組み合わせた漢字です。
※フォントが対応しておらず(?)、「專」の上の部分と「叀」が異なる(下が「ム」の形)になっていますが、これらは同じものです。「令」や「備」が手書きや教科書体だと形が変わるのと同様です。
それに対して「博」。
これは部首の「十」に「尃(フ・ハク)」(「甫」+「寸」)が付いた漢字で、「縛」も「糸」と「尃」です。
「薄」「簿」は、「尃」にさんずいが付いた「溥」に、それぞれくさかんむりとたけかんむりを付けた漢字」です。
右上に「、」が付く漢字の「、」は、「甫」の「、」だったということです。
おまけ:「めぐみ」は?
ちなみにちなみに、
少し似たところで「めぐみ」という漢字についてはどうでしょう?
右上に「、」は付け、、、?
正解は「ない!」
「恵」です。右上に「、」はありませんね。
なぜかというと、この漢字はもともとは「惠」で、
「叀」に「心」が付いた漢字だからです。
漢字って面白い!
今回はここまでです。
我ながら、二つの漢字を入り口によくもここまで書けるなぁと感心してしまいました。
漢字って面白い!!
ちなみに、漢字の知識を深めるのに、私はこちらの書籍を愛用しています。よろしければ!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!
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