こんにちは、みーです!
今回は都立高校入試の国語(共通問題)について、傾向と対策を概観します。
また、別の記事で大問ごとの紹介もそれぞれ行っています。
なお、東京都教育委員会のホームページで実際の過去問を見ることができます。
結論:都立はスピードが命!
細かな説明に前に、今回の結論です。
都立国語はスピードが命!
なぜこのようにいえるのか、過去問分析をもとにした以下の都立国語の傾向から説明していきます。
大問構成と配点
文章読解が3つ
都立共通問題の国語の大問構成と配点は次の通りです。
ちなみに試験時間は、50分間です。
大問1、漢字の読み取り
2点×5問 →10点
大問2、漢字の書き取り
2点×5問 →10点
大問3、文学的文章の読解
5点×5問(選択)→25点
大問4、説明的文章の読解(200字作文あり)
5点×4問(選択)→20点 10点×1問(作文)→10点
大問5、古典の鑑賞文(現古融合文)の読解
5点×5問(選択)→25点
大問3~5は文章読解です。
50分間の中で文章を3つ読んで、しかも作文も書かなければいけない。
これが都立国語です。
選択問題で70点
平成27年度入試からマークシート方式が全面的に導入されて、漢字の読み書きと作文以外は選択問題となりました。
その結果、5点×14問でなんと選択問題が70点になりました。
ほぼ選択問題💧。。。サイコロ転がしてもそれなりに得点できそう🎲?平均点が上がりそうですね😇
その分文章や選択肢の一つ一つが長いのが、現在の都立国語の特徴の一つといえます。
解く順番と時間配分
大問4を先に解く
大問1 → 大問2 → 大問3 → 大問5 → 大問4
都立国語はこの順番で解き進めましょう。
大問の順番通りに進めるのではなく、大問5を解いた後に大問4に取り組むべきです。
理由は、過去問分析で明らかになった大問5の正答率にあります。
令和3年度入試の国語の正答率を見てみましょう。
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | 大問5 |
92.4% | 69.9% | 74.6% | 69.6% | 51.6% |
他の大問と比べて、大問5の正答率が低いように感じるのではないでしょうか。
しかも大問4の69.6%は200字作文の点数も含まれています。
(※この年は大問5の問5に不備があり、受験者全員に得点が与えられました。)
この年に限らず例年大問5の正答率は低い傾向にあります。
しかし、大問5の問題が他と比べて難しいかというと決してそうではありません。
大問5の正答率が低いのは、恐らく大問4の作文を書いてから解くため時間に余裕のない受験生が多いためだと考えられます。
(200字作文についてはこちら。)
実際、大問5は現古融合の文章でとっつきにくさこそ感じてしまうかもしれませんが、
慣れてしまえば問題自体の難易度はむしろ大問4の選択問題と比べても低いです。
だから、先に大問5を解くべきなのです。
こうすることで時間に余裕をもって(=気持ちに余裕をもって)大問5を確実に得点源にできるだけでなく、先に全ての選択問題を解き終えているので時間ギリギリまで作文に費やすことができます。
文章読解は10分が目安
さて、初めに結論をお話ししましたが、都立国語はスピードが命です。
具体的には、200字作文を除いた大問3~5の読解問題はそれぞれ10分(延びても13分)で解き切る必要があります。
時間配分としてはこのようになります。
大問1・2(合わせて5分)
大問3(10分)
大問5(10分)
大問4作文以外(10分)
200字作文(10分)
→ 5分余り
最後に
どんどん解き進めることが大切!
なぜこんなにも忙しく解き進めなければいけないのか。
それは選択問題を多くして下がった難易度を上げるために文章や選択肢の一つ一つを長くしたからです。(その目論みはあまりうまくいってはいないようですが、、、)
そんな都立国語に立ち向かうためには分からなくても、時間で区切って先に進むという姿勢が大切です。
悩ましい選択肢があったとしても、そこで立ち止まってしまってはその先にある「分かる問題」も冷静に解けなくなってしまうからです。
受験勉強では50分通さなくても、必ずタイマーなどを使いスピード感をもって解く力と時間感覚を身につけることを意識しましょう。
今回の都立国語の紹介は以上です。
実は今年度は中学校学習指導要領が改定された年でもあります。
全ての教科が3観点評価に統一され、国語は5観点から一気に観点へと変わりました。
今年度からの指導要領の改訂によって、受験問題の傾向がどのように変わるか。
こちらも要注目です!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!
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